小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
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《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
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マカバイ記 |
ユダヤに迫るヘレニズムの波(1) |
アンティオコス4世エピファネス |
Antiochos Ⅳ Epiphanes|「反対者」|ギリシア語 |
■史上最大の大弾圧
セレウコス朝シリアの王(在位、前175~164年)。ユダヤ人にとって最悪の暴君で、これに対抗するためにユダヤ人の中からマカバイの乱が起こった。
父アンティオコス3世が前188年にローマに敗れ、彼は人質としてローマに送られ、解放後はアテネに滞在した。
これが彼をギリシア・ローマ文化の心酔者にしたが、シリア王となった彼はこの文化を自国ばかりかユダヤにも導入し、ヘレニズム化を推進した。
ヘレニズム風の都市を作ったり、都市を改造したりするだけではなかった。
彼は人々にゼウスやディオニソスといったギリシアの神々を崇拝するように強要した。
前167年には、彼はユダヤ人に対して徹底した宗教弾圧を開始した。
彼はユダヤにギリシアの神の像を建て、ユダヤの伝統的な宗教行事を禁止し、従わない者たちを処刑した。
これはイスラエル・ユダヤ民族がそれまでの歴史で体験した最大の宗教迫害だった。
こうした中でハスモン家に属するマタティアが、その一族とともに荒野に逃れて徹底抗戦を開始した。
これがマカバイの乱で、やがてユダヤの独立へと向かうのである。 |
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