小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
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《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
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マカバイ記 |
策士ヨナタンの活躍(1) |
ヨナタン |
Jonathan|「神によって与えられた」|ヘブライ語 |
■ふたりの王に取り入った策士
マカバイの乱を起こしたモデインの村の祭司マタティアの末子で、ユダの死後にマカバイの指導者になった。
猪突猛進型のユダに比べてはるかに権謀術数に優れ、ユダヤ独立の下地を作った。
ユダがバキデスとの戦いで死ぬと、マカバイ一党は苦境に立たされ、ヨナタンたちは一時荒野に逃れたものの、徐々に勢力を回復した。
前157年にバキデスが再びユダヤに来襲したときは、ヨナタンは互角に渡り合い、講和を結んだ。
シリア国内でアレキサンドロス・バラスとデメトリオス1世の王位をめぐる争いが起こると、ヨナタンは知恵をしぼり、双方に接近して最大限の利益を引き出した。
彼は双方の王からユダヤの指導者として認められ、デメトリオス1世の死後にはバラスによって大祭司と将軍の地位を与えられた。
バラスの死後にデメトリオス2世が即位したときも、ヨナタンはすぐにも大量の財宝を送って巧みに取り入り、これまでの地位を維持した。
こうした成功によって、ヨナタンの死後、ユダヤは独立へ向かうことになったのである。 |
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