小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
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《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
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マカバイ記 |
マカバイの反乱(6) |
ゴルギアス |
Gorgias |
■一世一代の大失策
アンティオコス4世に仕えたシリアの将軍。ユダヤの反乱軍マカバイとの戦いにおいて大失策を犯した。
アンティオコス4世の遠征中のこと、国事を任されたリシアスは数人の将軍に5万近い兵を与えてユダヤに攻め入らせた。
軍を率いた将軍たちはエルサレム西北西の平野にあるアマウスに陣を敷いた。
このとき、ゴルギアスもこれらの将軍の1人だったが、夜陰に乗じて敵陣に奇襲をかけようと考え、歩兵5千と騎兵1千を率いて行動を開始した。
ところが、マカバイ軍の指導者ユダはいち早くこれを察知し、軍勢が分断された敵陣を撃つために出発していたため、ゴルギアスがやってきたときにはマカバイの陣には誰もいなかった。
「逃げられてしまった」。
ゴルギアスは呆然としていった。
一方、マカバイ軍は夜明けと同時にアマウスの敵軍に襲いかかり、撃破した。
無駄な作戦を実行したゴルギアスはこのときになってやっとアマウスに戻ったが、味方が遁走し、マカバイ軍が戦いの準備を整えているのを見るや、自分もさっさと退却してしまった。 |
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