小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
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《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
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マカバイ記 |
マカバイの反乱(11) |
デメトリオス1世ソテル |
Demetrius Ⅰ Soter|「救い主」|ギリシア語 |
■10年の雌伏から目覚めた王
紀元前2世紀のシリア王(在位、前162~150年)。セレウコス朝シリアの歴史的曲がり角に位置する人物で、この王の登場以降、シリア国内における王位をめぐる王族同士の争いが熾烈になった。
アンティオコス4世の兄セレウコス4世の息子で、10年以上もローマに人質となっていたが、前162年に16人の手勢とともにローマを脱出し、シリアの港トリポリに上陸して王位を宣言した。
当時の国王だった幼いアンティオコス5世とその後見人リシアスは、すぐに捕らえられて処刑された。
こうして王となったソテルは、ユダヤに対しても新たな戦いを挑んだ。
彼はユダヤの大祭司にギリシア主義者のアルキモスを任命し、将軍ニカノルを遠征させてマカバイと戦わせた。
この戦いで敗れると、今度は百戦錬磨の将軍バキデスを送った。
バキデスは大いにマカバイ軍を苦しめ、ついにマカバイの指導者ユダを戦死させた。
ところが、数年後、アレキサンドロス・バラスという奇妙な男が勝手にシリア王を宣言すると、今度はデメトリオス1世が破れて死んでしまった。 |
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