小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
販売開始しました。 |
|
《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
|
マカバイ記 |
策士ヨナタンの活躍(4) |
デメトリオス2世ニカトル |
Demetrius Ⅱ Nicator |
■権力闘争に翻弄される
紀元前2世紀のシリア王(在位、前145~138年、前129~125年)。
父デメトリオス1世とアレキサンドロス・バラスの王権争いの間クレタ島に逃亡していたが、父の死後に復讐心に燃えて反乱を起こすと、エジプト王プトレマイオス6世の援助を得て王位を奪った。
ユダヤの指導者ヨナタンは当初はバラス側についており、デメトリオス2世配下の軍を撃退したこともあるが、バラスが敗れると豪華な品々をデメトリオス2世に贈り、巧妙に取り入った。
王はそんなヨナタンから好印象を受け、ユダヤの税金を免除した上、ヨナタンが大祭司職に留まることを認めた。
しかし、王となったデメトリオス2世は王権が安定したと錯覚し、傭兵部隊以外の全軍を解散するという大失策を犯した。
このために先祖代々仕えてきた兵たちに不満がつのり、全軍に反乱が起こった。
ヨナタンはこのときは王のためにユダヤの兵を送って反乱を鎮圧したが、シリアの野心家の将軍トリフォンがバラスの息子アンティオコス6世を擁立すると、すぐに寝返った。
このためにデメトリオス2世は王位を追われることになった。 |
|
|