小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
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《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
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マカバイ記 |
ユダヤに迫るヘレニズムの波(6) |
メネラオス |
Menelaus |
■聖職も金次第
オニア3世、ヤソンに続く、エルサレムの大祭司。前任者のヤソンと同じく賄賂を使って大祭司になった、急進的なヘレニズム推進者。
ヤソンは大祭司となった3年目にシリア王アンティオコス4世への使者としてメネラオスを派遣したが、メネラオスはヤソンを裏切って王に媚びを売り、ヤソンよりも多額の賄賂を使って大祭司の職を奪い取った。
そのうえ彼はユダヤの伝統を軽んじ、ヤソンよりも大胆にエルサレムのヘレニズム化を推進し、兄弟リシマコスを使って神殿から財宝を横領した。
元大祭司オニア3世がこうした行為を非難しても彼は気にせず、逆にオニアを殺害した。
彼の非道に一時期エルサレムは騒然となったが、これはアンティオコス4世の武力で鎮圧された。
このとき王はエルサレム神殿の財宝を略奪したが、メネラオスはそれを止めないばかりか、王の略奪行為に積極的に協力した。
こうして、彼は好き勝手にエルサレムを支配し続け、やがてマカバイの乱の首謀者であるユダ・マカバイにその地位を追われるまで大祭司の地位に留まった。 |
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