小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
販売開始しました。 |
|
《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
|
マカバイ記 |
ユダヤ・ハスモン王国の独立(2) |
アンティオコス7世シデテス |
Antiochus Ⅶ Sidetes|「脇から」|ギリシア語 |
■ロドス島から王位を狙う
紀元前2世紀のシリア王(在位、前138~129年)。
前138年に兄であるデメトリオス2世が不運にもパルティア人の王に捕らえられるという事件が起こった。
ロドス島でこれを知ったアンティオコス7世は急きょシリア各地に手紙を送り、正統王位継承者としての支持を求めた。
手紙はユダヤの指導者シモンにも届いた。
「アンティオコス王より、大いなる祭司、民族の統治者シモン、ならびにユダヤの民に挨拶を送る。予の先祖の王国内に、害悪を及ぼす者どもがはびこっているので、王国を取り戻し、回復したいと願う。そこで予は、大軍を雇い入れ、軍船を備えた。予の国を荒廃させ、王国内の諸都市を破壊した者どもを追撃するため、上陸するつもりである」。
この後、彼がシリアに上陸すると、それまで将軍トリフォンに従っていた軍はすべて彼の方に寝返り、彼はあっさりと王位を獲得した。
王となったアンティオコス7世はシモンとの約束を破り、ユダヤに土地と税金の返還を求めて戦いを挑んだが、シモンの息子ヨハネが率いるユダヤ軍に撃退されてしまった。 |
|
|