小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
販売開始しました。 |
|
《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
|
マカバイ記 |
策士ヨナタンの活躍(3) |
プトレマイオス6世フィロメトル |
Ptolemy Ⅵ Philometor |
■シリアを狙う陰謀家
紀元前2世紀のエジプト王(在位、前180~145年)。ユダヤ人には友好的だったが、シリア支配を狙う野心家でシリア王アレキサンドロス・バラスの盛衰に深く関わった。
バラスとは従兄弟で、バラスが王位に就くと娘クレオパトラ・テアと結婚させて同盟を結んだ。
ところが、前シリア王デメトリオス1世の息子デメトリオス2世が王位を主張すると、密かに手紙を送った。
「協定を結ぼうではないか。現在アレキサンドロスのものになっているわたしの娘をあなたに与えよう。あなたを父君の国の王としよう」。
こうして、プトレマイオスは娘を取り返すとデメトリオス2世に与え、バラスと敵対した。
彼はもともとシリアを狙っていたので、バラスが留守にした隙にアンティオキアに進出して勝手に王位に就いてしまった。
地方の反乱鎮圧に出征していたバラスは急きょプトレマイオスと戦ったが破れ、アラビアに逃亡し、そこで死んだ。
しかし、その直後にプトレマイオスも事故死し、デメトリオス2世がシリア王となることになる。 |
|
|