小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
販売開始しました。 |
|
《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
|
マカバイ記 |
マカバイの反乱(10) |
フィリポス |
Philip |
■摂政ふたりの仲違い
アンティオコス4世からシリアの国政を任された将軍。
アンティオコス4世は東方へ遠征する際に将軍リシアスに国事と王子の養育を任せたが、死の間際に考えを変え、王子の摂政としてフィリポスを任命した。
ところが、王の死を知ったリシアスは勝手に王子をアンティオコス5世として王に擁立し、自らが摂政の地位に就いてしまった。
こうして、フィリポスとリシアスによるシリアの権力をめぐる内紛が始まった。
この内紛は反乱軍であるユダヤのマカバイ軍にとっては有利に働いた。
このころ、リシアスはエルサレムのギリシア主義者を救出するために大軍を率いて攻め上り、いまにもマカバイ軍を撃破しようという状況だった。
が、フィリポスが先王の軍隊を率いて首都アンティオキアに戻ったことを知った彼は、すぐにも帰還する必要に駆られた。
リシアスは、ユダヤ人が伝統的習慣に従って生活することを許すという条件を飲んでマカバイ軍と和睦すると、急きょアンティオキアに帰還した。
フィリポスは一時的に首都を支配したものの、結局リシアスに敗れ、エジプトへ逃げだした。 |
|
|