小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
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《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
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マカバイ記 |
マカバイの反乱(1) |
マタティア |
Mattathias|「主の贈り物」|ヘブライ語 |
■マカバイの乱、始まる
エルサレム北西の村モデインに住んでいた祭司。マカバイの乱を指導したユダ・マカバイの父で、信仰心が強く、勇敢だった。
彼はシリア王アンティオコス4世によってユダヤ教が迫害されるのをいつも嘆いていたが、あるとき王の役人たちが彼の村にもやって来た。
彼らは村の有力者マタティアに、率先して王の命令に従うように命じた。
彼は大声で答えた。
「たとえ王の領土内に住む全民族が王の命令に服したとしても、このわたしと息子たち、同胞たちは先祖の契約を守って歩みます」。
このとき、1人のユダヤ人が人々の前に進み出て、王の命令に従い、異教の祭壇にいけにえを捧げようとした。
これを見たマタティアは義憤に駆られ、駆け寄ってその男を殺した。
さらに彼はいけにえを強要しにきていた役人の1人も殺し、祭壇を壊した。
それからマタティアは大声でいった。
「律法に情熱を燃やす者、契約を固く守る者はわたしに続け」。
そして、彼と息子たちは家財一切を村に残して山に逃れた。
こうして、前167年、マカバイの乱と呼ばれる抵抗運動が始まった。 |
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