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フランボワイヤン・ワールド
登場人物で読む聖書の物語
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 小説
イオの末裔
〔Kindle版〕

販売開始しました。
《内容》
 教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。
登場人物で読む聖書の物語(323)
マカバイ記
マカバイの反乱(4)
セロン
Seron
■王国一の栄誉はおれのもの


 アンティオコス4世に仕えたシリアの将軍。自己顕示欲が強く、反乱軍マカバイ一党を倒して有名になろうとしたが失敗した。
 シリアの将軍アポロニウスの軍がユダの率いるマカバイに敗れたときのこと、セロンは部下を集めていった。
「名をあげるにはまたとない好機だ。王国一の栄誉はおれのものだ。ユダとユダにくみする者どもを打ち破ろう」。
 この言葉に多くの者が従い、セロンは大軍を率いてエルサレムを目指した。
 セロンの軍をエルサレム北西の街道で待ちかまえたマカバイ軍は、少数で敵の大軍を見て怖じ気づいた。
「この人数で、どうしてこれほど強力な大軍を相手に戦えましょうか」。
 しかし指揮官ユダは兵たちにいった。
「少人数の手で多勢を討ちのめすこともありうるのだ。天が救おうとされるときには、兵力の多少に何の違いがあるのものか。戦いの勝利は兵士の数の多さによるのではなく、ただ天の力によるのみだ」。
 元気づいたマカバイ軍は敵が上り坂の途中にあるときに一気に襲いかかり、セロンとその軍勢を打ち倒した。
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登場人物で読む聖書の物語 第七章 目次 
第七章■イスラエル再生の時代
(BC200~100年ころ)
◆民族再生の夢、架空物語「ユディト」とマカバイたちの反乱

第七章について
●美女ユディトの活躍//|ユディトアルファクサドネブカドネツァルアキオルオジアホロフェルネスバゴアスヨアキム
●ユダヤに迫るヘレニズムの波//|アンティオコス4世エピファネスオニア3世シモンヘリオドロスヤソンメネラオスリシマコスエレアザル
●マカバイの反乱//|マタティアユダ・マカバイアポロニオスセロンリシアスゴルギアスティモテオスヨセフエレアザルフィリポスデメトリオス1世ソテルアルキモスニカノルラジスバキデス
●策士ヨナタンの活躍//|ヨナタンアレキサンドロス・バラスプトレマイオス6世フィロメトルデメトリオス2世ニカトルトリフォン
●ユダヤ・ハスモン王国の独立//|シモンアンティオコス7世シデテスアテノビオスケンデバイオスプトレマイオス
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