小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
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《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
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マカバイ記 |
マカバイの反乱(3) |
アポロニオス |
Apollonius|「アポロン(太陽神)の」|ラテン語 |
■アポロニオスの剣
シリア王アンティオコス4世に仕えた残虐な将軍。
彼の最も残忍な作戦は、マカバイ一党が荒れ地に逃れて抵抗運動を始めたばかりのころ実行された。
このとき、王からユダヤ人の成年男子すべてを殺すよう命じられたアポロニオスは、22000人の兵を率いてエルサレムにやって来た。
そして、ユダヤ人が仕事を休む安息日に武装行進を行うと、何事が起こったかと外に出てきた人々を次から次と虐殺したのである。
ユダに率いられたマカバイ軍が活動を開始したときは、サマリアの町から大部隊を率いて鎮圧にやって来た。
しかし、ユダは鎮圧軍がやってくることを察知し、サマリアとエルサレムを結ぶ幹線道路で敵を待ち伏せし、襲いかかった。
この戦いで鎮圧軍は多くの者が死に、残った者も逃げ去った。
アポロニウスも戦死した。
この戦いはマカバイ軍にとって最初の華々しい勝利であり、兵士たちは大いに喜んだ。
このとき、マカバイの兵士たちは敵の武具をはぎ取って自分のものにしたが、ユダはアポロニウスの剣を奪い、死ぬまでその剣で戦った。 |
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