小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
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《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
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マカバイ記 |
ユダヤ・ハスモン王国の独立(1) |
シモン |
Simon|「神は聞いた」|ヘブライ語 |
■ユダヤ・ハスモン王国、興る
マカバイの乱を起こしたモデインの村の祭司マタティアの2番目の息子で、ユダヤ・ハスモン王国の創始者。
マカバイの乱の当初から指導者のユダやヨナタンに忠実に仕え、しばしば軍の指揮官として活躍したが、ヨナタンがシリアの将軍トリフォンに殺されたためマカバイの指導者となった。
ヨナタンと同じく彼も政治的に優れた指導者で、シリア国内の権力闘争を利用して大きな成果を得た。
シモンはまず、逃亡中だったが正当なシリア王であるデメトリオス2世と連絡を取り、ユダヤの独立を認めさせた。
この独立王国はハスモン王国と呼ばれ、前142年から前63年まで存続した。
さらに、シモンはローマやスパルタとの同盟関係を強化し、独立国家としてのユダヤの地位を固めた。
デメトリオス2世の後を継いだアンティオコス7世は、ユダヤとの約束を破棄し、使者を送って土地や土地税の返還を要求したが、シモンはこれに答えていった。
「我々は先祖の遺産を取り戻したまでだ」。
こうして、シモンは国の独立を維持し続けたのである。 |
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