小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
販売開始しました。 |
|
《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
|
マカバイ記 |
ユダヤ・ハスモン王国の独立(5) |
プトレマイオス |
Ptolemy |
■マカバイたちの死
ユダヤの指導者シモンによって任命された、エリコ平野の長官。シモンの娘婿だったが、エリコの支配者になろうとして、シモンと息子たちを暗殺した。
ユダヤの軍がケンデバイオスのシリア軍を追い払った後のことである。
シモンは軍を息子ヨハネに任せ、国内の町を視察していた。
前134年、シモンは息子のマタティアとユダを伴ってエリコの町にやって来た。
プトレマイオスはこのときすでに暗殺の計画を持っており、あらかじめ兵を忍ばせた上でシモンたちを迎えて大宴会を催した。
やがて、シモンと息子たちが酔ったところを見計らって、プトレマイオスと配下の者たちが武器を取って立ち上がり、シモンと2人の息子、そのほか同行の者たちを殺害したのである。
その後、プトレマイオスは事の顛末を手紙に書いてシリア王アンティオコス7世に知らせ、自分をユダヤの支配者にしてくれるようにと願い出た。
この計画はシモンの息子の1人ヨハネが暗殺を免れていたことで失敗に終わったが、シモンの死により、マカバイの乱を起こしたマタティアの5人息子の時代が終わったのである。 |
|
|