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フランボワイヤン・ワールド
新撰組と剣豪の話
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 小説
イオの末裔
〔Kindle版〕

販売開始しました。
《内容》
 教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。
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イオの末裔
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山崎烝(やまざきすすむ)

●山崎烝のプロフィール
小荷駄雑具、諸士調役兼監察、副長助勤 
棒術 
天保五年(1834)ころ~明治元年(1868) 
探索(密偵)のエキスパートとして有名な新撰組隊士である。新撰組の名を一躍有名にした池田屋事件のとき、彼が事前に池田屋に侵入し、志士たちの動きを逐一内通していたという話もあるが、これはフィクションである。新撰組では医師としても活動し、隊士たちから重宝がられた。性格は温順、学才もあるという、密偵らしからぬ好人物である。 
●山崎烝の略年表
天保五年(1834)ころ  一説に壬生村在住の針医師の息子として生まれる。 
元治元年(1864)  春ころ、新撰組に入隊。入隊直後から、探索方として情報収集を行ったらしい。 
慶応元年(1865)  5月、壬生屯所を訪れた幕府典医・松本良順の指示で、この後、新撰組の医師としても活躍するようになる。
11月、幕府の長州尋問使に随行し、広島で密偵として情報収集活動を行う。近藤らは12月に帰郷するが、山崎と吉村貫一郎は翌年7月まで当地での探索を続ける。 
明治元年(1868)  1月、鳥羽伏見戦争で重症を負い、死亡。 

■探索方の活躍を伝える架空のエピソード

 山崎烝の経歴については不明な点が多い。
 一説によると、壬生村在住の針医師の息子で、ある程度医学の知識があり、新撰組入隊以前に棒術を学んだこともあるらしい。つまり、文武兼備の人物だったのだ。
 新撰組入隊は元治元年(1864)の春ころとされるが、新撰組における山崎はなんといっても情報収集担当の密偵(探索方)として働いたことで知られている。
 『新撰組顛末記』(西村兼文)では、元治元年6月の池田屋事件でも山崎が密偵として大活躍したことになっている。
 それによれば、近藤から密命を受けた山崎は、6月2日、薬屋に変装して池田屋の客となり、下座敷表の間に入った。実際にたくさんの薬を用意して、いかにも薬屋らしく振舞ったので、誰も怪しまなかったという。そこで山崎は志士たちの動きを調べ、池田屋門前で乞食に変装していた仲間に逐一報告し、新撰組に連絡させたのである
 こうして、十分な情報を収集したことで、5日夜の池田屋事件における新撰組の大活躍がもたらされたというわけだ。
 しかし、山崎のこの活躍は今ではフィクションだということがはっきりしている。
 実際には、新撰組が尊王派志士たちの不穏な動きをつかんだのは池田屋事件の当日であって、山崎が探索する暇などなかったのである。

■幕府大目付付属の密偵として長州探索

 しかし、『新撰組顛末記』の物語がフィクションだったとしても、山崎が新撰組において探索方という重要な任務を担当していたことは事実だった。
 そのよい例が、長州における探索活動である。
 慶応元年(1865)11月、反幕運動が盛んな長州藩の動向を探るため、幕府から大目付・永井尚志が尋問使として広島に派遣された。これに近藤勇率いる新撰組隊士8名も随行したが、この中に山崎をはじめとして探索を担当する者が多数含まれていたのである。
 12月下旬、隊士の多くは近藤とともに報告のために京へ戻るのだが、探索方の山崎と吉村貫一郎はなおも現地に留まった。もちろん、情報収集を続けるためで、二人は慶応二年7月に京に戻るまで、半年以上も探索を続けたのである。
 探索という仕事の性質上、彼らが長州で具体的に何をしていたかほとんどわかっていない。だが、京から遠い敵地に潜伏し、情報を収集するという困難な仕事を任された山崎が、近藤からおおいに信頼されていたことは間違いない。
 京に戻った山崎は近藤、土方とともに会津藩の重臣に面会し、調査の報告も行っている。

■新撰組の医師も務めた鍼灸医の息子

 針医師の息子で、ある程度医学の知識も持っていた山崎は探索方のほかに、新撰組における医師の仕事も受け持っていた。
 慶応元年5月、将軍の侍医であり医学所頭取の松本良順は西本願寺の新撰組屯所を訪ね、そのあまりの不衛生さに驚いて、近藤や土方を呼んで叱責した。
そして、松本は新撰組には医師が常駐している必要があることを痛感すると、数多い隊士の中から山崎を選び、応急治療の方法など、西洋医学の基本を指導したのである。
 もともと医学の知識があった山崎は、この松本の期待に立派に応えたようだ。
「隊士の中に山崎烝というものがいる。漢方医の倅である。性質が温順で、物静かで辛抱強い。彼に応急手当の方法などを教えたところ、隊士たちからおおいに便利がられている」
 後になって、松本は自伝の中にこう記したほどである。
 山崎もまた、医師として働くことに喜びを見出していたのか、「我は新撰組の医師なり」といって笑っていたという。
 探索方と医師ではまったく違う仕事のようだが、どちらも鋭い観察力と、人に警戒心を抱かせない穏やかな性質が要求されるものに違いない。
 また、山崎の役職である諸士調役兼監察は、探索の任務を担当する一方で、畿内地方で起こった民事的なトラブルを調停する、一種の裁判官の仕事も担当していた。
 能力的にも山崎は非常に優れたものを持っていたようで、新撰組内の山崎の地位は最終的には新撰組創設者を除く隊士の中でトップにまで上ったと見られる。
こうしてその仕事を見てみれば、山崎烝の人間性もおのずと見えてくるのではないだろうか。

■鳥羽伏見戦争の重症がもとで死亡

 慶応三年10月、大政奉還によって徳川幕府の時代は終わるが、12月9日に新政府が断行した王政復古の大号令は徳川家そのものを窮地に追い込むものだった。
 この結果、新撰組は会津藩の指揮系統からはずれ、旧幕府軍の一部として、伏見奉行所に移動した。
ちょうどこのころ、近藤勇が御陵衛士の残党によって狙撃され、右肩を負傷する事件がおきた。1ヶ月前に伊藤甲子太郎たちを暗殺されたことに対する復讐である。
 傷を負った近藤は病気療養中の沖田とともに大坂に下り、これに山崎が付き添った。おそらく新撰組の医師として最後の仕事だったろう。
 しかし、山崎はすぐにも伏見に戻った。これが山崎の運命を変えることになった。
 翌明治元年1月、山崎が伏見に戻るとすぐに鳥羽伏見戦争が勃発し、新撰組も旧幕府軍の一員として出陣した。
ところで、この時点で山崎は新撰組の副長助勤になっていた。一年近く前に昇進したのである。
 しかし、新政府軍の前に旧幕府軍は総崩れとなり敗走、山崎も重傷を負った。後に、これを見た仲間が、山崎は討ち死にしたと語ったほどの重症だった。
 それでも山崎はどうにか大坂まで逃げ延び、近藤や土方たちとともに江戸での再起を期して富士山丸に乗り込んだ。
 だが、山崎は江戸まで持ちこたえることができず、富士山丸が紀州沖まで来たときついに息を引き取った。
 山崎の死体は布団で包まれ、白布でぐるぐる巻きにされ、右舷甲板で告別式が行われた。
 このとき、近藤勇は涙をぽろぽろ流しながら弔辞を読んだという。
 こうして山崎は海上へ落とされ、水葬された。1月13日のことだという。
 新撰組と剣豪の話 目次
新撰組隊士

新撰組と時代背景
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尾形俊太郎
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志士たち

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東郷重位
剣豪学

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