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フランボワイヤン・ワールド
新撰組と剣豪の話
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 小説
イオの末裔
〔Kindle版〕

販売開始しました。
《内容》
 教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。
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イオの末裔
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佐々木小次郎(ささきこじろう)

▼佐々木小次郎のプロフィール
巌流
生年未詳~慶長17年(1612)
巌流島における宮本武蔵との決闘で敗れはしたが、当時西国一といわれた天才剣士である。前髪立の美青年で、物干し竿といわれるほどの長剣を背負い、“燕返し”という秘剣を遣った。ただし、“前髪立の美青年”というのは吉川英治の作ったイメージで、江戸時代の絵本などでは、武蔵のほうが美青年で、小次郎は髭だらけの豪傑風に描かれている。

■巌流島で武蔵と戦った西国一の天才剣士

 佐々木小次郎は、慶長17年(1612)4月13日、巌流島で宮本武蔵と歴史に残る決闘を演じた剣豪である。当時西国第一の剣豪だったといわれる。
吉川英治の『宮本武蔵』では、小次郎は前髪立の美青年で、物干し竿といわれるほどの長剣を背負い、“燕返し”という秘剣を遣ったとされている。
 宮本武蔵の死後120年ほどして書かれた武蔵の伝記『二天記』によれば、小次郎は越前の生まれで、同国の中条流の剣豪・富田勢源の家人となり、幼少のころから兵法の稽古に励み、勢源の打太刀をつとめるほどになった。
勢源といえば小太刀の名手である。稽古でも相手に3尺以上の大太刀を持たせ、自分は小太刀で戦ったという。小次郎は大太刀を使ったが、勢源の小太刀に対してまずまずの技能を発揮した。
小次郎はさらに鍛錬を続け、勝つことを工夫したので、高弟たちさえも小次郎の太刀先に及ばなくなった。最後に勢源の弟・富田治部左衛門景政と勝負し、これにも打ち勝った。これを機に、小次郎は勢源のもとを立ち去ったのである。
 こののち、小次郎は自らの流派を巌流と呼び、諸国をめぐり、高名の武芸者と数度勝負をしたが一度も負けなかった。
 小次郎が豊前小倉にやってきたとき、その評判を聞いた藩主・細川忠興が小次郎を小倉に留め、小倉では小次郎の門弟となる者が増えた。
 ここに武蔵がやってきて、お互いの腕前を競うために、巌流島で決闘ということになった。このとき小次郎は18才だったと『二天記』は記している。

■武蔵の策略に翻弄されて死んだ小次郎

 『二天記』によれば、武蔵は小倉藩の老臣・長岡興長を通じて、小次郎との試合を申し込んだことになっている。興長はかつて武蔵の父・新免無二斎の門人だったからだ。
 武蔵の申し出はすぐに藩主・忠興に伝えられ、慶長17年4月13日辰の上刻(午前7時)、巌流島においてと場所と時刻が決められた。
 試合当日、下関の回船問屋・小林太郎左衛門の宅にいた武蔵は何故かいつまでも寝床から起き出さなかった。
辰の刻近くなって武蔵は起き出し、飯をすませたが、そのあとで1本の櫂を削って大きな木刀を作った。
それから武蔵は悠然として使用人が漕ぐ舟に乗ったのである。船の中では武蔵は綿入れで身体を覆って横たわった。海風で身体を冷やさないためである。
 ようやく武蔵が巌流島についたのは巳の刻(午前10時)過ぎだった。
小次郎はすでに巌流島の浜辺で3時間も待たされ、いらいらしていた。しかも、猩々緋の袖なし羽織に染革の立付を着ていただけだから、潮風に身体も冷えていた。
小次郎は憤然として水際に進み、「遅れるとは何事か。その方、臆したか。」といった。
 武蔵は答えず、黙っていた。小次郎は3尺を超える長大刀を抜くと、鞘を水中に捨てた。武蔵は笑っていった。「小次郎、敗れたり。勝つ者が何故、鞘を捨てたりするのか。」
 小次郎はますます頭に血が上り、長大刀を振り上げ、真っ向から武蔵の眉間めがけてうちかかった。武蔵も木刀を打ち下ろした。
この木刀が見事に小次郎の頭蓋を打ち砕いたのだ。小次郎の長大刀は惜しくも武蔵のしていた鉢巻きを切り落としただけだった。頭を打たれた小次郎はその場にうずくまったが、無意識のうちにも長大刀を横に払った。その切っ先が膝の上に垂れていた武蔵の袷の裾を3寸ほど切り裂いた。この直後、武蔵がとどめの一撃を加え、小次郎は口鼻から流血して死んだのである。
 新撰組と剣豪の話 目次
新撰組隊士

新撰組と時代背景
近藤勇
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原田左之助
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山野八十八
大石鍬次郎
尾形俊太郎
山南敬助
山崎烝
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志士たち

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大久保利通
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剣豪

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東郷重位
剣豪学

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