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フランボワイヤン・ワールド
新撰組と剣豪の話
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 小説
イオの末裔
〔Kindle版〕

販売開始しました。
《内容》
 教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。
 小説
イオの末裔
〔Kindle版〕

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《内容》
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辻月丹(つじげったん)

▼辻月丹のプロフィール
無外流
慶安2年~享保19年(1649~1727)
通称、兵内。無外、一法と号する。都治月丹と書くこともある。
無外流を興した剣豪である。居合の達人でもあり、現在の無外流は居合道だけが残されている。無外流では型ではなく真を追求するというが、月丹自身19年間の禅の修業によって開眼した剣豪で、まるで禅のようにつかみ所のない剣法だったという。生涯を剣一筋に生き抜き、弟子も多かったが、金銭にまったく頓着せず、平然と貧乏暮らしを続けた。

■禅の思想と結びついた無外流の祖

 剣を構えた様子がへなへなしているというのはとても褒め言葉とは思えないが、辻月丹はどういうわけかしばしばそんなふうに評される剣豪である。風にそよぐ柳とでもいうのか、押せば引く、打てばすいとすり抜ける。なんともつかみどころのない剣法である。
 とはいえ、これこそが月丹の剣の神髄だった。辻月丹は禅の思想と深く結びついた剣豪だったからだ。
 禅というのは“不立文字”というように、文字(言葉)によって明確に定義することを避ける思想である。だから、理解しづらい。理解したと思って明確に定義すると、いつもそうではなくなってしまうのが禅なのである。
 月丹の無外流もこのようなものだったのではないだろうか。
 月丹は近江国甲賀郡馬杉(滋賀県甲賀郡甲南町馬杉)の生まれで、幼少のころからただ1人黙々と剣の修行に励んだ。13才で京都の山口卜真斎に入門し、26才で皆伝を許されるまで13年間修行した。
 近江の油日嶽や京の愛宕山にこもって神仏に祈願したり、他国に武者修行に出ることも忘れなかった。
 こののち月丹は江戸に出て山口流の道場を開くが、それでもなお自分の実力に不満があったので、ただ1人で修行を続けた。
 その一方で江戸麻布吸江寺の石潭和尚について参禅を開始し、石潭の没後は後継者の神州禅師に学んだ。参禅すること19年間、月丹45才のときついに大悟するところがあった。このとき神州禅師が次の一偈を与えた。

 「一法実無外 乾坤得一貞 吹毛方納密 動著則光清」

 これによって、流儀名が「無外流」となったのである。
 これ以降、無外流は徐々に有名になり、月丹の門人は増え始めた。月丹の生涯にわたる門人総数は5千人を超え、大名が30名、直参の士が150名、諸大名の士が900名もいたという。

■貧窮の生涯を飄々と生きた求道者

 しかし、月丹の興味は剣法にしかなく、収入などに頓着しなかったので、生涯にわたって困窮がはなはだしかった。
 とにかく剣法のことしか頭にないので、身なりもひどいものだった。着物の裾から綿がはみ出し、羽織の肩や袖も擦り切れていた。江戸に出て間もない月丹は自分の実力を試そうと有名な剣士の道場を訪ねたこともあったが、こんな乞食のような恰好をしていたので、誰も相手にしてくれなかったという。
 髪の毛も油もつけずぼうぼうで、ただかみのコヨリで束ねてあるだけだった。
 このコヨリがふいに切れたことがあった。そのとき、月丹は往来の真ん中で数人の武士といまにも喧嘩を起こしそうな状況だったのだが、コヨリの切れたぼうぼうの髪の毛が風に乱れて月丹の顔に垂れ下がると、その顔を見た相手の武士たちはびっくりして逃げ出してしまったといわれている。
 このようにひたすら貧乏で、へなへな剣などといわれる月丹であるが、そこから打ち出される一太刀には恐ろしいほどの気合いがこもっていた。
 晩年の月丹に次のような逸話がある。ある日、庭で薪を割っていたときのこと。1人の武芸者が来て月丹に立ち会いを求めるということがあった。月丹は黙っていたが、武芸者は「ぜひとも無外流を見たい」と一歩も後へ引かない。そこで月丹は転がっていた薪を手に取るとやにわに振り返り、「こんなものだ」といって一撃した。その一撃で屈強な武芸者はあっさり昏倒してしまったという。
 なお、月丹は居合の達人でもあり、この流れだけが無外流居合兵道として現在にも残っている。
 新撰組と剣豪の話 目次
新撰組隊士

新撰組と時代背景
近藤勇
土方歳三
沖田総司
永倉新八
斎藤一
原田左之助
藤堂平助
島田魁
林信太郎
山野八十八
大石鍬次郎
尾形俊太郎
山南敬助
山崎烝
芹沢鴨
新見錦
平山五郎
武田観柳斎
谷三十郎
伊東甲子太郎
篠原泰之助

志士たち

坂本龍馬
中岡慎太郎
岡田以蔵
桂小五郎
河上彦斎
西郷隆盛
大久保利通
中村半次郎

剣豪

吉岡直綱
上泉伊勢守信綱
念阿弥慈音
斎藤歓之助
逸見宗助
小野忠常
加藤久
仏生寺弥助虎正
荒木又右衛門
堀部安兵衛
佐々木小次郎
高柳又四郎
千葉周作
柳生十兵衛
柳生兵庫助
宮本武蔵
大石進
半沢成恒
小野忠明
古藤田俊直
樋口定次
師岡一羽
辻月丹
斎藤弥九郎
東郷重位
剣豪学

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