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フランボワイヤン・ワールド
新撰組と剣豪の話
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 小説
イオの末裔
〔Kindle版〕

販売開始しました。
《内容》
 教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。
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イオの末裔
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中村半次郎(なかむらはんじろう)

薩摩藩士
示現流
天保九年(1838)~明治十年(1877)
「人斬り半次郎」と異名のある示現流の使い手である。貧しい家の出で道場にも通えなかったので、家の周りの立ち木を相手に腕を磨いた自己流の示現流だが、その剣技は名人級だった。ただし、ただの「人斬り」ではない。戊辰戦争の活躍で一躍名を上げ、明治四年には陸軍少将の高官に上っている。だが、西郷とともに下野して西南戦争に参加。最後は城山で戦死した。

■「人斬り」と異名を取った示現流の名手

 薩摩藩士中村半次郎は示現流の名手であり、「人斬り半次郎」という異名があった。
中村は維新後に桐野利秋と改名し、陸軍少将の高官にまで上った男である。だから、「人斬り以蔵」(岡田以蔵)のようなただの人殺しでないのは確かだが、といって「人斬り」の異名に根拠がないわけではない。
 慶応三年(1867)9月、桐野は同志の有馬藤太、田代五郎および信州上田藩士赤松小三郎と一緒に外出したことがあった。
 四条を烏丸通りあたりまでとき、突然、桐野は二三歩先へ進んだ。そして、振り向きざま、一刀のもとに赤松を斬ったのである。
 実は赤松は尊攘派の桐野とは敵対する佐幕派であり、しかもスパイだったからだ。
 一緒にいた有馬は、それはまさに電光石火の早業だったといっている。
 またこんな話もある。
 西郷とともに新政府を敵に回して西南戦争を戦ったときのこと。西郷軍の司令官として田原坂で戦っていた中村は腰に木刀を差していたという。木刀では敵は斬れないが、これにはわけがあった。
 戦いの最中、味方の兵に怖気づいて前進しない者や逃げ出すものがいると、中村はすぐにも刀を振るって斬り殺してしまった。これでは困るので、西郷が中村の刀を取り上げ、代わりに木刀を持たせたというのだ。
 こんな中村だから、幕末・維新にかけて斬り捨てた敵の数も相当な数にのぼる。
 ただの人殺しでないにしても、「人斬り」の異名が嘘でないことも確かなのだ。

■名将の名を高めた戊辰戦争での活躍

 薩摩藩士の中村が示現流を使ったのは当然だが、その示現流を彼は誰から習ったわけでもなかった。
 中村は貧しい下級武士の出で、武士といっても家では農業を兼ねていた。
 だから、中村は道場へも通えず、家の周りの立ち木を相手にひたすら木刀を打ち込んだ。
 右肩上にまっすぐに刀を立てるトンボの構えから、「きぇーい」という掛け声とともにひたすら立ち木を打つ。これは示現流の最も基本的な練習方法である。
 中村はそれを繰り返した。その練習はすさまじく、中村の家の周りにはまともに立っている気が一本もないといわれたほどだった。
 こうして、彼は一流の剣士になった。
 文久二年(1862)2月、藩主の父・島津久光が大軍を率いて上京すると、中村もそれに従った。
 これから中村の京都での活動が始まるが、当初は大きな活躍もなかった。
 中村の令名がいやがうえにも高まるのは、鳥羽伏見に始まる戊辰戦争においてだった。
 戊辰戦争直前の慶応三年暮れ、中村は最下級の下士官に任命され、鳥羽伏見において数多くの首級をあげる活躍をした。
 5月、上野の彰義隊との戦いでは、中村は篠原国幹とともに先鋒として、山の死命を制する黒門口へ襲い掛かった。
 次いで会津戦争に向かった中村は、ここで2000名の兵を従える司令官に出世している。
 そして9月、会津の降伏開城に際しては、中村は城受け取りの軍監という大役を見事に果たしたのである。

■無学で無邪気な調子はずれの人情家

 戦争で名を上げた中村はただ戦うだけの武士のようだが、けっしてそれだけではなく、人情家だったことでも知られている。
 元治元年(1864)の禁門の変では京都の半分が焼かれ、焼け出された人々も多かったが、そのころのことだという。
 中村が毎日握り飯を2個懐に入れて出て行くのを見た仲間が不思議に思って尋ねた。
 すると中村は、道端に飢え死にしそうな者がたくさんいるので、これだけでも口にすれば少しは長生きすると思って、いつもこうしているのだと応えたという。
 会津戦争後に会津城明け渡しの軍監を務めたときは、天守閣に残った無数の弾痕を見て愕然とし、会津兵の苦衷を思って男泣きに泣いたとも伝えられている。
 たくさん人を斬ったからといって、いかにもクールな「人斬り」でなかったことがよくわかる。
戊辰戦争中の明治元年(1868)4月、新撰組の近藤勇が処刑されたときも、近藤が罪人として斬られたことが信じられず、刑を主張した会津藩に怒りを表したといわれている。敵であれ味方であれ、武士らしい武士が、中村は好きだったのだろう。
 だが、中村は文盲ではないにしても、文盲と伝えられたほど無学だったので、少し調子のはずれたところもあった。
 まだ京都で活躍していたころのこと。中村はしきりに「キンカン守護はおれに任せろ」といいつのっていた。この「キンカン守護」は正しくは「禁闕(きんけつ)守護」で、「禁闕」とは皇居のことだった。
 だから中村はみなに「やつはキンカン守護をするそうだ」といって笑われたらしい。

■陸軍少将を捨て西郷とともに西南戦争へ

 幕末維新の活躍により、明治四年に陸軍少将となった中村(桐野利秋)だが、明治六年、征韓論が敗れた西郷が下野すると、それに従う形で鹿児島に戻った。
 このとき西郷に従った者は多いが、警官などはとくに薩摩藩士が多かったので東京の治安維持にも支障をきたすほどだったという。
 鹿児島に戻った中村は城下を離れ、吉田村に山を買って、そこに寝泊りし、原野を開墾して暮らした。
 長い戦乱を経験した後で、中村はできればこんな風に平和に生涯を終わりたかったかもしれない。だが、そうはならなかった。
 やがて九州各地に不平士族の反乱が続くと、西郷が設立した私学校に集まる士族の若者たちも立ち上がった。
 これを知った中村は馬にまたがるやすぐにも西郷のもとに駆けつけた。
 西南戦争に際しては、中村や篠原国幹が西郷に挙兵を迫ったといわれるが、中村もまた西郷と同じく、鹿児島の士族の若者を見捨てるわけには行かなかったのだろう。
 明治十年2月、西郷の総指揮のもと、中村や篠原が1万3千の県下士族の部隊を率い、鹿児島を進発、熊本へ向かった。
 ここに西南戦争は始まるが、西郷軍には九州各地から士族が参加し、その数は4万に達したこともあった。
 だが、新武装の政府軍にはかなわず、最後は鹿児島に撤退し、城山にこもって全滅。中村は額に銃弾を受けて落命したという。
 新撰組と剣豪の話 目次
新撰組隊士

新撰組と時代背景
近藤勇
土方歳三
沖田総司
永倉新八
斎藤一
原田左之助
藤堂平助
島田魁
林信太郎
山野八十八
大石鍬次郎
尾形俊太郎
山南敬助
山崎烝
芹沢鴨
新見錦
平山五郎
武田観柳斎
谷三十郎
伊東甲子太郎
篠原泰之助

志士たち

坂本龍馬
中岡慎太郎
岡田以蔵
桂小五郎
河上彦斎
西郷隆盛
大久保利通
中村半次郎

剣豪

吉岡直綱
上泉伊勢守信綱
念阿弥慈音
斎藤歓之助
逸見宗助
小野忠常
加藤久
仏生寺弥助虎正
荒木又右衛門
堀部安兵衛
佐々木小次郎
高柳又四郎
千葉周作
柳生十兵衛
柳生兵庫助
宮本武蔵
大石進
半沢成恒
小野忠明
古藤田俊直
樋口定次
師岡一羽
辻月丹
斎藤弥九郎
東郷重位
剣豪学

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 教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。

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