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フランボワイヤン・ワールド
新撰組と剣豪の話
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 小説
イオの末裔
〔Kindle版〕

販売開始しました。
《内容》
 教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。
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イオの末裔
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加藤久(かとうひさし)

▼加藤久のプロフィール
立身流第十九代宗家
立身流
明治十七年(1884)~昭和二三年(1948)
半澤成恒から立身流宗家を継承し、さらに高野佐三郎、中山博道らにも教えを受けた剣豪である。人格的にも優れた人物で、佐倉市弥富では「弥富聖人」とも呼ばれている。指導者としても優れており、立身流の技を分解し、入門者にもわかりやすい指導をした。加藤久以降、立身流は加藤家に受け継がれ、現在に至っている。

■半澤家から加藤家に継承された立身流

 立身三京に始まる立身流は、下総佐倉藩に定着以来、逸見家と半澤家が交代で宗家を継承してきた。
 だが、第十八代半澤成恒が後継者に選んだのは加藤久だった。
 これだけでも加藤が相当な実力者だったことがわかる。
 第十九代宗家を継承した久に成恒はこういった。
「お前に教えることはもう何もない。高野佐三郎の下で修行してこい。高野は将来立派に大成する男だ」
 ちなみに高野は明治後期から大正、昭和にかけて長らく日本剣道会に君臨した剣豪である。
 こうして高野の下で修行した久は後に一刀流の伝書を授けられるまでになった。
 その後、久は佐倉の地で立身流の指導に専念するが、その剣名は決して一地方のものではなかった。
 昭和十五年(1940)、ヒットラーユーゲント来日にしたときには、久は政府の要請により 立身流居合及び試し斬りを実演したほどである。
また、久は指導者としても優れており、大日本武徳会から剣道、居合術両道の教士の称号を授与されただけでなく、部隊将校団、憲兵隊、警察、武徳会、古武道振興会の師範としても活躍した。彼の指導した佐倉連隊将校団は師団競技会に三年連続優勝を飾っている。
 では、久の実力は具体的にはどれほどだったのか。面白い話がある。
 ある場所で余興を求められたときのことだ。久はなんと腕組した両手を堅く練らせた状態で刀を抜いて見せたのである。もちろん誰もが驚いた。
 だが、久は別だった。「これは居合ではなく、ただの曲芸です」といって、自分のしたことを恥じたのだという。
 新撰組と剣豪の話 目次
新撰組隊士

新撰組と時代背景
近藤勇
土方歳三
沖田総司
永倉新八
斎藤一
原田左之助
藤堂平助
島田魁
林信太郎
山野八十八
大石鍬次郎
尾形俊太郎
山南敬助
山崎烝
芹沢鴨
新見錦
平山五郎
武田観柳斎
谷三十郎
伊東甲子太郎
篠原泰之助

志士たち

坂本龍馬
中岡慎太郎
岡田以蔵
桂小五郎
河上彦斎
西郷隆盛
大久保利通
中村半次郎

剣豪

吉岡直綱
上泉伊勢守信綱
念阿弥慈音
斎藤歓之助
逸見宗助
小野忠常
加藤久
仏生寺弥助虎正
荒木又右衛門
堀部安兵衛
佐々木小次郎
高柳又四郎
千葉周作
柳生十兵衛
柳生兵庫助
宮本武蔵
大石進
半沢成恒
小野忠明
古藤田俊直
樋口定次
師岡一羽
辻月丹
斎藤弥九郎
東郷重位
剣豪学

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