小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
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《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
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福音書 |
救世主イエスの誕生(7) |
ヘロデ大王 |
Herod the Great|「英雄から出た」|ギリシア語 |
■赤子をみな殺しにせよ
ユダヤの王(在位、前37~4年)。ユダヤの南のイドマヤ出身だが、天才的な政治手腕でガリラヤから勢力を拡大してユダヤ全土を支配し、ローマ皇帝からユダヤの王に任命された。
残虐な王で、ヘロデの息子であるより豚の方がまだ安全だ、とローマ皇帝アウグストゥスがいったほどだった。
イエスの物語においても彼の残忍さは発揮された。
イエスが生まれたときのこと、東方からやって来た3人の占星術学者がエルサレムでこんなことをいった。
「ユダヤ人の王としてお生まれになった方は、どこにおられますか。わたしたちは東方でその方の星を見たのです」。
ヘロデは大いに不安になり、取り巻きの学者たちに調べさせると、その場所はベツレヘムであることがわかった。
そこでヘロデはその子を殺そうと考え、東方の占星術者たちを呼び、問題の子が生まれた家を見つけたら連絡するよう命じた。
が、占星術者たちは約束を破って、その子の家をヘロデに知らせなかった。
これに怒ったヘロデは、ベツレヘムとその周辺一帯にいた2才以下の男の子をすべて殺させたのである。 |
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