小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
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《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
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福音書 |
十二使徒たち(7) |
バルトロマイ |
Bartholomew|「トルマイの子」|アラム語 |
■遠く、インドまで伝道する
イエスの弟子、十二使徒の1人。別名ナタナエル。イエスがガリラヤ湖畔で活動していたころ、フィリポに誘われてイエスの弟子になった。
そのいきさつは、こうである。
自分自身、イエスの弟子になったばかりのフィリポが、バルトロマイに言った。
「わたしたちは、モーセが律法に記し、預言者たちも書いている方に出会った。それはナザレ人で、ヨセフの子イエスだ」。
このころ、ガリラヤ地方はユダヤの中では軽視されていたので、バルトロマイは不信感を持って言った。
「ナザレから何か良いものが出るだろうか」。
それでも、「来て、見なさい」とフィリポが言うのでついて行った。
すると、イエスはバルトロマイを一目見ただけで、彼が律法を熱心に学んできた人間であることを見抜いて言った。
「見なさい。まことのイスラエル人だ。この人には偽りがない」。
バルトロマイはその洞察力に驚いた。
以降、彼はイエスの忠実な弟子となった。
十二使徒の中では目立たない存在だったが、イエスの死後はトマス、フィリポと共に遠くインドまで伝道したという伝承が残されている。 |
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