小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
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《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
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福音書 |
イエスの伝道と奇跡(1) |
ヤイロ |
Jairus|「神が教えを授けた者」|ヘブライ語 |
■死んだ少女が生き返る
イエスの奇跡で娘の病を癒されたガリラヤ湖西岸地方の会堂長。
イエスは奇跡によって病んだ人々を癒したので、彼のまわりにはいつも大勢の群衆が集まった。ヤイロもその1人だった。
イエスが彼の住む地方に来たとき、ヤイロはイエスの足もとにひれ伏した。
「幼い娘が死にそうです。どうか、おいでになって手を置いてやってください。そうすれば、娘は生きるでしょう」。
イエスはヤイロと一緒に出かけた。
このとき、12年間も出血の止まらない女が、イエスの服に触れれば癒されると考えて後ろからイエスに触れた。
と、本当に病気が治った。
イエスは自分の力が出て行ったことに気付いて「わたしの服に触れたのはだれか」といった。
女はすべてを正直に話した。
イエスはいった。
「娘よ、あなたの信仰があなたを救った。安心して行きなさい」。
会堂長の家に来ると、中から人々が出て来ていった。
「お嬢さんは亡くなりました」。
が、イエスは家に入り、娘の手を取り、「起きなさい」といった。
すると、少女はすぐに起きあがって歩き出した。 |
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