小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
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《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
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福音書 |
十二使徒たち(9) |
シモン |
Simon|「聞いている」|ヘブライ語 |
■過激派、熱心党員
イエスの弟子、十二使徒の1人。ローマを敵視してゲリラ活動などを行っていた狂信的な愛国グループ熱心党のメンバーだった。
福音書の中では〈熱心党のシモン〉と呼ばれているが、名前だけしか登場しない。
十二使徒として一緒に活動したことは確かだが、シモンに与えられた仕事が何だったのかなど個人的なことははっきりしない。
熱心党のメンバーだっただけにかなり過激な人物だったと想像できる。
熱心党は紀元6年にローマのユダヤ総督クィリニウスによって実施された国勢調査に反対してガリラヤのユダヤ人が組織した国粋団体で、イスラエルを支配する外国の権威をいっさい認めず、そのためには血なまぐさい暴力行為にさえ訴えた。
熱心党の活動は紀元70年にローマの手でエルサレムが陥落するまで続いた。
シモンは十二使徒の中ではヤコブの子ユダと行動することが多かったようで、いつも名前が並べられている。
聖書外典にある物語ではイエスの死後にユダと共にペルシアで伝道を行い、その地で殉教したとされている。 |
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