小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
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《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
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使徒言行録 |
初期キリスト教団の活動(5) |
ステファノ |
Stephen|「花輪」|ギリシア語 |
■最初の殉教者
キリスト教徒の数が増え、十二使徒を補佐する執事が必要となったときに選ばれた7人の信者の1人。
7人の執事の中で最も優れており、十二使徒と同じように奇跡で病人を癒すことができた。
しかし、優れ過ぎていたことが命取りになり、キリスト教最初の殉教者となってしまった。
あるとき、一部の人々がステファノと議論をしたが、どうしても歯が立たなかった。
すると、彼らはステファノがモーセと神を冒涜したという噂をまいた。
このためにステファノは逮捕され、最高法院に引き出されたが、このときステファノはイエスを念頭においてユダヤ人批判を行ったのである。
彼はいった。
「いったい、あなたがたの祖先が迫害しなかった預言者が、1人でもいたでしょうか。彼らは、正しい方が来られることを予言した人々を殺しました。そして今、その方を裏切る者、殺す者となった」。
この発言に人々は腹を立て、ステファノを都の外に連れ出して石を投げ始めたのである。
ステファノは「主よ、この罪を彼らに負わせないでください」と大声で叫びながら死んだ。 |
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