小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
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《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
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使徒言行録 |
使徒パウロの伝道旅行(11) |
リシア |
Lysias |
■聖地でのリンチを止める
パウロが最後にエルサレムを訪問したときのローマ守備隊の千人隊長。
エルサレムでユダヤ人たちからリンチにあいそうになったパウロを保護し、パウロがローマへ渡るきっかけを作った。
第3回伝道旅行を終えたパウロがエルサレムを訪れたのは、異邦人教会で集めた献金をエルサレム教会に受理してもらうためだった。
しかし、パウロはしばしば反律法的な思想を説いていたため、エルサレムのユダヤ主義者たちから嫌われており、エルサレム神殿を訪れたときにユダヤ人たちからリンチにあいそうになった。
リシアは事務的ではあるが有能な人物で、この騒ぎを聞くやすぐに兵を率いて現れ、パウロを保護したのである。
このとき、ユダヤ人の間にはパウロを暗殺しようとする陰謀もあったが、リシアはパウロがローマ帝国の市民権を持つことを知ると何よりもパウロの身の安全を考え、パウロをカイサリアにいるユダヤ総督フェリクスのもとに護送した。
こうして、パウロはエルサレムでのリンチを逃れ、フェリクスの裁判を受けることになったのである。 |
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