小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
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《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
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福音書 |
イエスの伝道と奇跡(7) |
ラザロ |
Lazarus|「神に助けられた」|ヘブライ語 |
■墓から出てきた男
エルサレム近郊のベタニアに住んでいたマルタとマリアの兄弟。一度は死んだのにイエスによって生き返らされた、イエスの奇跡の生き証人。
ラザロはもともとイエスの親しい知人だったが、あるとき病気になった。
このとき、イエスはベタニアから離れた地にいた。ラザロの姉妹マルタとマリアがイエスのもとにやって来た。
「主よ、あなたの愛しておられる者が病気なのです」。
イエスはいった。
「この病気は死で終わるものではない。神の栄光のためにある。神の子がそれによって栄光を受けるのである」。
これはラザロの死後に、イエスが彼を復活させることを暗示した言葉だという。
そこで、イエスは2日待ってから出発した。
この間にラザロは死に、イエスがベタニアに着いたとき死後4日たっていた。
人々の中には、「盲人の目を開けたこの人も、ラザロが死なないようにはできなかったのか」という者もいた。
イエスは憤って墓穴の石を取りのけ、「ラザロ、出てきなさい」と叫んだ。
すると、死んでいたラザロが生き返り、手や足を布で巻かれたまま出てきたのである。 |
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