小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
販売開始しました。 |
|
《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
|
使徒言行録 |
初期キリスト教団の活動(4) |
ガマリエル |
Gamaliel|「神の報償」|ヘブライ語 |
■もし、神から出たものであれば
ファリサイ派の優れた律法学者。心が広く、人々から尊敬されており、初期キリスト教徒の活動にも穏健な対応をした。
十二使徒たちはイエスと同じように奇跡によって病気を治したりして人々から人気を得ていたが、ユダヤ教の中でも厳格なサドカイ派の人々はこれに腹を立て、繰り返しイエスの名で語ってはいけないと使徒たちに警告を与えた。
それでも使徒たちが活動を続けると、彼らは使徒たちを捕らえ、最高法院において使徒たちを殺す決議をしようと考えた。
このとき、穏健な意見によって人々を説得し、使徒たちが釈放されるように尽力したのがガマリエルだった。
彼は歴史上の革命的事件の多くが失敗に終わったことを説明してからいった。
「あの者たちから手を引きなさい。ほおっておくがよい。あの計画や行動が人間から出たものなら、自滅するだろうし、神から出たものであれば、彼らを滅ぼすことはできない。もしかしたら、諸君は神に逆らう者となるかもしれないのだ」。
人々はこの意見に賛成し、使徒たちを鞭で打った後、釈放したのである。 |
|
|