小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
販売開始しました。 |
|
《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
|
使徒言行録 |
初期キリスト教団の活動(10) |
ヘロデ・アグリッパ1世 |
Herod Agrippa Ⅰ|「英雄から出た」|ギリシア語 |
■脱獄を助ける天使
ヘロデ大王の孫の、残酷なユダヤ王(在位37~44年)。
ユダヤ人の歓心を買うために、ユダヤ人の反発にあっていたエルサレムのキリスト教会を迫害した。
彼はまず使徒ヤコブを捕らえ、剣で殺した。
次にペトロを捕らえ、民衆の前で処刑しようとした。
ところが、これは神の奇跡で妨害されてしまった。
ペトロが捕らえられて牢に入れられたときのこと。
夜、ペトロは厳重に見張られた牢の中で、2本の鎖につながれ、2人の兵士にはさまれて眠っていた。
すると、天使が現れていった。
「急いで起きあがりなさい」。
その瞬間、鎖が彼の手から外れたので、ペトロは天使についていった。
まるで夢を見ているように脱獄は簡単だった。
衛兵所を過ぎて町に通じる門まで来ると、門はひとりでに開いた。
外に出ると天使は姿を消し、ペトロはすべてを覚った。
「初めて本当のことが分かった。主が天使を遣わして、ヘロデの手から、またユダヤ民衆のあらゆるもくろみから、わたしを救い出してくださったのだ」。
夜が明けると牢は大騒ぎになり、怒ったアグリッパは番兵たちを死刑にした。 |
|
|