小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
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《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
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使徒言行録 |
使徒パウロの伝道旅行(3) |
バル・イエス |
Bar-Jesus|「イエスの子」|ヘブライ語 |
■イエスの名をかたる偽預言者
紀元46年に、第1回伝道旅行中のパウロがキプロス島で出会った偽預言者・魔術師。
キプロスの地方総督セルギウス・パウルスに仕えていたが、総督がキリスト教に心動かされるのを邪魔しようとし、パウロの力で打ち倒された。
パウロがバルナバと一緒にキプロスにやって来たときのこと。
賢明な総督はユダヤ人の会堂で伝道していた2人を招いて神の言葉を聞こうしたが、バル・イエスが2人に対抗し、話の邪魔をした。
このときふいにパウロは聖霊に満たされ、魔術師をにらみつけていった。
「ああ、あらゆる偽りと欺きに満ちた者、悪魔の子、すべての正義の敵、お前は主のまっすぐな道をどうしてもゆがめようとするのか。今こそ、主の御手はお前の上に下る。お前は目が見えなくなって、時が来るまで日の光を見ないだろう」。
すると本当に魔術師はたちまち目がかすんできて、すっかり見えなくなり、歩き回りながら、誰か手を引いてくれる人を探し始めた。
これを見た総督は非常に驚き、すぐにもキリスト教徒となったのである。 |
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