小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
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《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
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使徒言行録 |
初期キリスト教団の活動(3) |
アナニア |
Ananias|「神は慈悲深い」|ヘブライ語 |
■代金をごまかした報い
キリスト教徒でありながら不実なことを行って神を欺いたために急死してしまった男。
一応はキリスト教徒だったので、当時の教団の習慣に従って自分の土地を売り、その代金を教団に寄付しようとした。
しかし、このときアナニアは妻サフィラと相談し、土地の代金をごまかし、一部分だけを使徒に寄付した。
すると、すべてを見抜いたペトロがいった。
「アナニア、なぜ、あなたはサタンに心を奪われ、聖霊を欺いて、土地の代金をごまかしたのか。売らないでおけば、あなたのものだったし、また、売っても、その代金は自分の思いどおりになったのではないか。どうして、こんなことをする気になったのか。あなたは人間を欺いたのではなく、神を欺いたのだ」。
この言葉を聞くとすぐに、アナニアは倒れて息絶えてしまったのである。
それから少しして、アナニアの妻が何も知らずにやって来て、夫と口裏を合わせようとしたが、ペトロからすべてを聞かされると彼女もまたその場で死んでしまった。
この話はすぐに広まり、人々を恐れさせたという。 |
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