小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
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《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
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福音書 |
イエスの伝道と奇跡(3) |
ザアカイ |
Zacchaeus|「純粋な」|ヘブライ語 |
■職業による貴賤はない
エリコの町に住む金持ちの徴税人の長。徴税人といえば当時は嫌われ者で、ほとんど犯罪者のように考えられており、ザアカイも人々からそのように評価されていたが、実は立派な善人だった。
イエスがガリラヤからエルサレムへ向かう途中にエリコの町を通ったときのこと。
イエスの評判を聞いていたザアカイはぜひともイエスを見ようと外へ出たが、背が低かったので、群衆に遮られて見ることができなかった。
そこで、彼はイエスを見るために先回りし、いちじく桑の木によじ登った。
やがて、やって来たイエスがいった。
「ザアカイ、急いで降りて来なさい。今日はぜひあなたの家に泊まりたい」。
彼は急いで降りて来て、喜んでイエスを迎えた。
これを見た人々は、「あの人は罪深い男のところに行って宿をとった」とつぶやいた。
しかし、ザアカイは立ち上がって、主にいった。
「主よ、わたしは財産の半分を貧しい人に施します。また、だれかから何かだまし取っていたら、それを4倍にして返します」。 |
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