小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
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《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
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福音書 |
イエスの死と復活(7) |
クレオパ |
Cleopas |
■ものわかりの悪い弟子たち
イエス復活の日にイエスと出会った2人の弟子の1人。
マグダラのマリアがイエスの復活を証言したので、その日のうちにイエスの復活は弟子たちの間で話題になった。
クレオパともう1人の弟子もある村に向かって歩きながら、イエス復活を話題にした。
そこに1人の男が近づいてきて、「歩きながら、やり取りしているその話は何のことですか」といった。
この男こそイエスだったが、2人の弟子は気がつかず、クレオパはイエスの復活について説明した。これを聞いてイエスはいった。
「ああ、物分かりが悪く、心が鈍く預言者たちのいったことすべてを信じられない者たち、メシアは苦しみを受けて栄光に入ると、預言者たちがいっていたではないか」。
しかし、クレオパたちはまだ彼がイエスだとわからなかった。
目的の村に着くと2人の弟子はイエスに一緒に泊まるように勧めた。
夜、食事の席でイエスは賛美の祈りを唱え、パンを裂いて弟子たちに渡した。
このときふいに目が開け、2人の弟子はそれがイエスだと気がついたが、同時にイエスの姿は見えなくなったのである。 |
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