小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
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《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
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福音書 |
イエスの伝道と奇跡(5) |
マルタ |
Martha|「女主人」|アラム語 |
■「もの」より「心」
ベタニアに住むイエスの知人ラザロの姉妹。しっかり者でよく働くが、いつも現実的なことに目がいってしまい、心の問題を見失ってしまう女である。
イエスは過越祭のときなどによくエルサレムに行ったが、そのときはいつもラザロの家に泊まった。
マルタはいつもイエスをもてなすためにせわしなく立ち働いた。
マルタには妹マリアがいたが、彼女はマルタのように働かず、イエスの足もとに座ってその話に耳を傾けていた。
あるとき、マルタはイエスにいった。
「主よ、わたしの姉妹はわたしだけにもてなしをさせていますが、なんともお思いになりませんか。手伝ってくれるようにおっしゃってください」。
するとイエスはいった。
「マルタ、あなたは多くのことに思い悩み、心を乱している。しかし、必要なことは1つだけである。マリアはよい方を選んだ。それを取り上げてはならない」。
常識的に考えれば、マルタもそれなりに立派な女性であるようだが、神の言葉を聞く暇もないほどに物質的なもてなしに追われていることを指摘されたのである。 |
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