小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
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《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆（鬼塚サヤ）の孫として生まれた鬼塚宏樹（主人公＝私）は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のＫ市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
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| 列王記・歴代誌 |
| イスラエル統一王国の分裂（１） |
| ヤロブアム |
| Jeroboam｜「増えた人々」｜ヘブライ語 |
■イスラエル分裂――北のイスラエル王国
ユダ・イスラエル統一王国に分裂をもたらした人物で、分裂後の初代イスラエル国王。
若いときに労役に従事し、その働きぶりを認められて出世した苦労人で、当時の貧しい人々の生活の苦しみを知っていた。
ソロモン王の時代は神殿や宮殿の建築のために強制労働が行われるようになった時代であり、ヤロブアムはソロモン王に仕えながらも、内心では王のやり方に反対だった。
そんなあるとき、彼は偶然に預言者アヒヤに出会い、自分がイスラエル１２部族のうち１０部族の王となるように神が定めたことを知らされ、ついにソロモン王に反旗を翻すことになった。
厳しい労役に苦しんでいた北イスラエルの諸部族は彼に従った。
こうした動きのさなかにソロモン王が死に、息子レハブアムが王となったが、レハブアムは何を思ったのか、ソロモン王が住民に課した強制労働をいっそう厳しくすると宣言した。
このために、北イスラエルの心は完全にレハブアムから離れ、統一王国はユダ（南）とイスラエル（北）に分裂し、ヤロブアムが正式にイスラエル王国の王となったのである。
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