小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
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《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
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列王記・歴代誌 |
王国の衰退と預言者たちの活躍(14) |
ヨアハズ |
Jehoahaz|「神が所有した」|ヘブライ語 |
■衰退し続けるイスラエル王国
イスラエル王国第11代国王(在位、前818~802年)。前王イエフの息子。長期間支配した割には大きな実績のない王だった。
父イエフも有能な政治家とはいえず、彼の時代からイスラエル王国は衰退に向かっていたが、ヨアハズ時代になっても国力は衰えるばかりだった。
イエフはクーデターを起こしたときアハブ王妃だったイゼベルを殺したが、彼女はフェニキアの交易都市ティルスの王女だったので、この事件でイスラエルとティルスとの関係は断絶した。
クーデターに巻き込まれる形でユダ国王アハズヤも死に、ユダ王国との国交も断絶した。
これがイスラエル衰退の原因だった。
また、この時代にはアラム人との戦争も絶えず、イスラエルは多くの領土を失い、アラムの属国のようになってしまった。
アラムはイスラエルを武装解除したので、ヨアハズの軍隊には騎兵50騎、戦車10台、歩兵1万しか残っていなかった。
それでもこの時代のイスラエルがいくらか暮らしやすかったのは、アッシリアが力を盛り返し、アラムの支配がゆるんだからで、ヨアハズの政治能力のおかげではなかった。
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