小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
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《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
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列王記・歴代誌 |
王による異教崇拝(1) |
アハブ |
Ahab|「父の兄弟」|ヘブライ語 |
■恐妻に頭が上がらず
イスラエル王国第7代国王(在位、前871~852年)。父王オムリと同じく、現実的には北王国を大いに発展させた優れた王だった。しかし、宗教的にはフェニキアのバアル神を崇拝し、ヤーウェ信仰を圧迫したため聖書の評判は悪い。
アハブがバアル神を崇拝したのは妻イゼベルの影響だった。
イゼベルはフェニキア王エトバアルの娘で、この結婚は一種の政略結婚だったが、これによってイゼベルの母国の神がイスラエルに広まることになったのである。
王妃が個人的に母国の神を礼拝するのは当時の外交習慣として当然だったが、アハブはイゼベルの影響を受けて、首都サマリアにまでバアルの神殿を建てて異教の礼拝を促進した。
この時代から活躍し始めた預言者エリヤはそんなアハブを激しく非難したが、アハブはなかなか心を変えなかった。
ナボトという人物のぶどう畑を悪らつな方法で手に入れた事件の後は、さすがに悪いことをしたと思ったのか、エリヤの非難に耳を傾け、大いに嘆いて断食までした。
このおかげで神の怒りも幾分かは静まり、災いはアハブの子供の代まで延期されたのである。
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