小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
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《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
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列王記・歴代誌 |
王国の衰退と預言者たちの活躍(13) |
ヨナダブ |
Jonadab|「主は恵み深い」|ヘブライ語 |
■残酷な宗教改革
ヨラム王の時代に砂漠に住んでいた遊牧民族の1人。クーデターによってヨラムを殺しイスラエル国王となったイエフがバアル神の祭司を皆殺しにするのを手伝ったとされている。
イズレエルの町でクーデターを成し遂げたイエフはその後首都サマリアに向かうが、このときヨナダブに出会った。
ヨナダブはすぐにイエフへの支持を表明し、イエフの戦車に同乗してサマリアにやってきた。
イエフは自分はまず、アハブ王以上にバアルに仕えると嘘をつき、バアルのための集まりを催すといってイスラエル中からバアルの祭司を召集した。
やってきた祭司たちはバアルの神殿に集められた。
このときヨナダブもイエフと共に行動し、待機していた80人の兵士に命じて祭司たちを皆殺しにさせ、バアルの神殿も完全に破壊させたのである。
これだけ見るとヨナダブはイエフ同様に残酷な人間のようだが、聖書では敬虔な人物とされており、後の時代の預言者エレミヤも、神に忠実な人の模範として彼の名を上げている。
バアルの祭司を殺すのは一種の宗教改革なので、敬虔さと矛盾はしなかったのだろう。
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