小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
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《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
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エレミヤ書 |
預言者エレミヤの物語(14) |
ゲダルヤ |
Gedaliah|「ヤハウェは偉大なり」|ヘブライ語 |
■バビロンの王に仕えなさい
紀元前6世紀、ユダ王国の首都エルサレムが陥落したとき、バビロニア帝国によってユダ総督に任命されたヘブライ人。ユダ総督の地位を与えられるだけあって、親バビロニア的な現実主義者で、悪人ではなかった。
ユダ王国滅亡後、預言者エレミヤはしばらくの間ゲダルヤのところに寄宿した。ユダ総督の仕事は、ユダ王国の地に残った人々の面倒を見ることだった。
ゲダルヤはこの仕事に真面目に取り組み、避難民もユダの地に戻るようになり、農民として暮らすようになった。
逃亡していた兵士たちもユダの地に戻ってきた。このような人々にゲダルヤはいった。
「バビロン人に仕えることを恐れてはならない。この地にとどまり、バビロンの王に仕えなさい。あなたたちは幸せになる。このわたしがミツパ(総督府)にいて、やがて到着するバビロン人と対応しよう。あなたたちはぶどう酒、夏の果物、油などを集めて貯蔵し、自分たちの確保している町々にとどまりなさい」。
このようなゲダルヤの努力によって、貧しくはあったが安定した暮らしが回復し始めたのである。 |
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