小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
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《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
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エレミヤ書 |
預言者エレミヤの物語(8) |
エルアサ |
Elasah|「神によって作られた」|ヘブライ語 |
■70年の時が満ちたなら
紀元前6世紀ころ、ユダ国王ゼデキヤに仕えていた役人。第1回捕囚によってバビロンに連行されたユダの民に向けて預言者エレミヤが書いた手紙を送り届ける役を果たした。
エルアサはゼデキヤ王がバビロニア王ネブカドネツァルに派遣した公式の使者の1人で、エレミヤの手紙を預かるとバビロンに住むユダ人の共同体に届けたのである。
この手紙は、バビロニアへの降伏を説いていたエレミヤの主張に沿ったもので、捕囚の期間は長く続くのだから、バビロンに住むユダ民族はそこに家を建て、労働に励み、子孫を増やすようにとアドバイスするものだった。
捕囚は神が定めた運命なのだから、バビロンに逆らうことなく、安定した生活を築けというのである。
しかし、エレミヤはバビロンが永遠に続くというのではなく、この時点でその滅亡も預言していた。
「主はこう言われる。バビロンに70年の時が満ちたなら、わたしはあなたたちを顧みる。わたしは恵みの約束を果たし、あなたたちをこの地に連れ戻す」。 |
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