小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
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《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
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列王記・歴代誌 |
王国の衰退と預言者たちの活躍(4) |
ツィドキヤ |
Zedekiah|「神は正義なり」|ヘブライ語 |
■これをもってアラム人を殱滅せよ
紀元前9世紀ころ、イスラエル王アハブに仕えていた400人の預言者のひとり。プライドが高く、自分の預言を正しいと信じてはいるが、実際には真実の預言者とはいえないような人物だった。
アハブ王とユダのヨシャファト王の前で、アラム人との戦争の是非を預言したときのこと。彼は数本の鉄の角を作っていった。
「主はこう言われる。これをもってアラムを突き、殱滅せよ」。
彼は400人の預言者の代表だったらしく、彼の後で他の預言者たちも同じことを言った。
ところが、後からその場にやってきた預言者ミカヤは、アラムとの戦争を行えばアハブ王は死ぬと預言した。
しかも、他の預言者たちが王を戦争に駆り立てるのは、神の御使いがやってきてそのように仕向けたからで、何もかもがアハブ王を戦死させるための神の策略だというのである。
確かに神の言葉を聞いたと信じて疑わないツィドキヤはこれを聞くと大いに腹を立てて、ミカヤに近づくとその頬を殴りつけた。
が、結局アハブ王は戦死し、ミカヤの預言の正しさが証明されたのである。
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