小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
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《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
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列王記・歴代誌 |
世界帝国アッシリアとユダ王国(6) |
ラブ・シャケ |
Rabshakeh|「献酌官長」|アッシリア語 |
■ヒゼキヤのいうことを聞くな
紀元前7世紀ころ、アッシリア王センナケリブに仕えていた高官。センナケリブの使者としてユダ王国の首都エルサレムを訪れた高慢な人物。
ユダ王ヒゼキヤがアッシリアに反乱を企てたときのこと。
センナケリブはユダの多くの町を占領した後で、反乱が無益であることを告げるためにラブ・シャケを使者としてエルサレムに送った。
ラブ・シャケはエルサレムに来ると大勢の人々がいる前でエルサレムの代表団に話しかけたが、その態度はまったく高圧的なものだった。
彼は集まった人々みなに聞こえるように大声でヒゼキヤ王の無能さを指摘し、アッシリア王に従うことを勧めた。
「ヒゼキヤのいうことを聞くな。彼は、主は我々を救い出してくださる、と言って、おまえたちを惑わしているのだ。諸国の神々は、それぞれ自分の地をアッシリア王の手から救い出すことができたであろうか」。
エルサレムの代表団は慌てて、人々に理解できない別な言葉で話すようにラブ・シャケに頼んだが、彼はそれを無視して話した。
ヒゼキヤ王もこれには困り果て、預言者イザヤに相談したのである。 |
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