小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
販売開始しました。 |
|
《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
|
エレミヤ書 |
預言者エレミヤの物語(17) |
アザルヤ |
Azariah|「神が助ける者」|ヘブライ語 |
■エジプトへの逃亡
紀元前6世紀ころのユダ部族の指導者の1人で、ユダ総督ゲダルヤの暗殺後にエジプト逃亡を計画した現実主義者。
総督暗殺事件は支配国バビロニアの報復を招きかねない大事件だったので、ユダの人々の心は動揺した。
このとき、ユダの指導者の多くはユダの土地を捨ててエジプトに逃れることを考えた。アザルヤもその1人だった。
しかし、人々の心がなかなか決まらないので、アザルヤは軍の隊長ヨハナンと一緒に預言者エレミヤに相談に行った。
10日後になって神の言葉がエレミヤに臨んだが、それはエジプトに行くな、ユダの地に留まれというものだった。
アザルヤたちはエジプト行きを望んでいたので、これに腹を立てた。
「あなたの言っていることは偽りだ」。
こうして、アザルヤたちは各地に散っていたユダの残留民を集めると、エジプトへの逃亡を決行したのである。
エレミヤも弟子のバルクも連れて行かれた。
しかし、これは神を無視した行為であったため、このときエジプトへ逃亡した人々は後の時代の民族再生に参加することはできなかった。 |
|
|