小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
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《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
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エレミヤ書 |
預言者エレミヤの物語(10) |
ツェファンヤ |
Zephaniah|「主がかくした」|ヘブライ語 |
■危機は必ず戻ってくる
紀元前6世紀ころ、ゼデキヤ王に仕えたユダ王国の次席祭司。王の相談役として国のことを真剣に憂えていた人物。預言者エレミヤとは異なる立場を取っていたが、共鳴するところもあった。
ゼデキヤ王は第1回捕囚後にバビロニア王によって王とされた人物だったが、国内の反バビロニア勢力の圧力に屈して前588年にバビロニアへの無謀な反抗を企て、報復攻撃を招くことになった。
王はことを起こすにあたってエレミヤに使者を派遣し、神に祈ってくれるように依頼した。このとき、王の使者となったのがツェファンヤだった。
彼は反バビロニア論者だったが、エレミヤに敬意を払っていたので、「どうか我々のために、主に祈ってほしい」と丁寧に頼んだ。
エレミヤは神の言葉を聞き、現在エルサレムを包囲しているバビロニア軍は、ユダを救援に来たエジプト軍のために一時的には包囲を解くが、必ず戻って来て都に火を放つと預言した。
この預言は正しかったが、多くの人々はバビロニア軍がエルサレム包囲を解くと、のちの危機のことは忘れてしまった。 |
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