小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
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《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
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列王記・歴代誌 |
世界帝国アッシリアとユダ王国(3) |
オデド |
Oded|「復活する」|ヘブライ語 |
■兄弟の国が争ってはならない
紀元前8世紀、ユダ国王がアハズ(イスラエル国王はペカ)だったころのイスラエル王国の預言者。
南北に分裂したイスラエルが互いに争うことの愚かさを説いた。
ユダ王アハズは、アラム人とイスラエル王国の反アッシリア連合に参加しなかったために、アラム・イスラエル連合に攻撃されたが、この戦争でユダは大きな被害を被ったうえ、大量の人々が首都サマリアに捕虜として連行された。
オデドが登場したのはこのときで、彼はサマリアまで赴くと、イスラエルの軍隊に向けていった。
「見よ、あなたたちの先祖の神、主はユダに対して怒りに燃え、彼らをあなたたちの手に渡された。あなたたちも、天に届くほどの憤りをもって彼らを殺した。……しかし、あなたたち自身はあなたたちの神、主によって罪に問われずに済むだろうか。今、兄弟の国から連れて来た捕虜を帰しなさい。主はあなたたちに対して激しく怒っておられる」。
オデドの声が人々に届いたのか、やがてオデドに同調する者が増え、兵士や将軍たちも捕虜と戦利品を放棄すると、彼らをユダの国に帰した。 |
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