小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
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《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
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エレミヤ書 |
預言者エレミヤの物語(5) |
バルク |
Baruch|「祝福された」|ヘブライ語 |
■預言の書を口述筆記する
預言者エレミヤの弟子。ユダ王国滅亡後のエレミヤのエジプト亡命にも従った人物で、常に献身的にエレミヤに尽くした。
『エレミヤ書』の原型となったエレミヤの預言を巻物に口述筆記したのもバルクで、それは最初ヨヤキム王の第4年に行われたとされている。
この年に神の言葉がエレミヤに臨み、預言の言葉を書き記すよう命じたのである。エレミヤはすぐにバルクを呼び、口述筆記が行われた。
巻物に筆記された預言は、翌年の断食の日にエルサレム神殿に集まってきた人々に読み聞かせられた。このころにはエレミヤは神殿への立ち入りを禁止されていたので、読んだのはバルクだった。
役人たちの中にはエレミヤと敵対する者もいたが、協力的な者もいた。とくに王宮で働いていたユディの家族はそうだった。
彼らは預言の内容を聞くと、大いに驚き、その預言がエレミヤの身に危険を招くことを覚った。
彼らはエレミヤとバルクにすぐに身を隠すようにと提案し、その後で、エレミヤの預言をヨヤキム王に読み聞かせたのである。 |
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