小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
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《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
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列王記・歴代誌 |
悪妃アタルヤの反乱(4) |
ヨヤダ |
Jehoiada|「主は知りたまう」|ヘブライ語 |
■ダビデ家の血筋を守る
紀元前9世紀ころ、アハズヤ王時代の首都エルサレムの大祭司。信仰心が篤いだけでなく、勇敢で、英雄的な人物だった。
ユダ国王アハズヤがイスラエル司令官イエフによって殺され、その母アタルヤがユダ王国の王権を奪ったときのこと。王族のほとんどはアタルヤによって殺されたが、アハズヤの生まれたばかりの息子ヨアシュだけは前王ヨラムの娘ヨシェバに救われた。
ヨヤダはこれを知るとヨシェバを神殿にかくまい、アタルヤが王位にある間、ずっと面倒を見た。
それから7年目、彼は軍の百人隊長やユダの族長たちを神殿に集めて契約を結び、ヨアシュを新王とすることを宣言した。
「見よ、王の子を。主がダビデの子孫についていわれた言葉に従って、彼が王となる」。
それから、ヨヤダはヨアシュに冠をかぶらせ、油を注いで正式に王とした。
新王の誕生に人々は喜び、「王万歳」と叫んで祝った。
アタルヤは大いに驚いて抵抗しようとしたが、もはや彼女の味方はなく、ヨヤダは簡単に彼女を捕らえると処刑したのだった。 |
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