小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
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《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
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列王記・歴代誌 |
『律法の書』事件(4) |
ネコ |
Neco |
■エジプトの策士
紀元前7世紀のエジプト王(在位、前609~594年)。
第16代ユダ王ヨシヤは、メギドにおけるエジプトとの戦いで戦死したが、このときのエジプト王がネコである。
ネコは、父王プサメティコス1世と同じくパレスチナ方面への拡大政策を取っていたが、相当な策士だったらしく、メソポタミアにおいて新興の新バビロニアが勢力を拡大すると、牽制のために、かつてエジプトを支配したこともあるアッシリアと手を結んだ。
前609年に、ネコのエジプト軍がパレスチナの海岸平野をメソポタミアに向けて北上したのも、新バビロニアを相手に苦戦するアッシリアを援助するためだった。
しかし、アッシリアを敵視していたユダ王ヨシヤは、エジプト軍の北上を阻止すべく軍を率いて出陣したのである。
ネコは、自分たちはユダと戦う意志のないことを告げ、ヨシヤに引き返すように勧告したがヨシヤはこれを聞かなかった。
この結果、ヨシヤ王は戦死し、ユダはエジプトの支配下に置かれることになった。
しかし、エジプトの支配も長くは続かず、やがて新バビロニアがユダ王国を滅ぼすことになるのである。 |
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