小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
販売開始しました。 |
|
《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
|
エレミヤ書 |
預言者エレミヤの物語(1) |
エレミヤ |
Jeremiah|「主は建設する」|ヘブライ語 |
■わが母よ、どうしてわたしを生んだのか
紀元前7世紀から6世紀にかけて、ユダ王国で活躍した預言者。記述預言者の中で最も偉大な人物の1人。人々の悪を告発するだけでなく、自分自身が大いに悩み苦しむ繊細な心の持ち主だった。
紀元前626年、ヨシヤ王の時代に18才で召命を受け、預言者として活動し始めた。
ユダ王国が衰退に向かい、やがてバビロン捕囚によって滅亡するという時代背景の中で、エレミヤは宗教的社会的悪を告発し、災いが到来することを説いたが、人々には理解されなかった。すると、彼はその嘆きを素直に神に打ち明けた。
「ああ、わたしは災いだ。わが母よ、どうしてわたしを生んだのか。国中でわたしは争いの絶えぬ男、いさかいの絶えぬ男とされている」。
しかし、彼は諦めることなく、最悪の状況の中でも最善の策を探そうとした。
ヨシヤ王の死後は和平のために新バビロニア帝国への降伏を説き、ユダ王国滅亡後は祖国再建のために努力した。
が、彼は生涯人々の理解を得ることなく、最後はエジプトにおいて波乱の人生を閉じたのである。 |
|
|