小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
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《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
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列王記・歴代誌 |
国土回復と記述預言者たちの活躍(4) |
アマツヤ |
Amaziah|「ヤハウェは強い」|ヘブライ語 |
■真正の預言者に苛立つ
紀元前8世紀のイスラエル王国の聖所ベテルの祭司。保守的・権威主義的な人物で、ベテルで預言活動をしているアモスを町から追い出そうとした。
アマツヤは、アモスのような放浪者はそれだけでも気に入らなかったが、何よりも癪にさわったのは彼がイスラエル王国やヤロブアム2世を非難することだった。
彼は使者を王に送ってつげ口した。
「イスラエルの家の真ん中で、アモスがあなたに背きました。この国は彼のすべての言葉に耐えられません。アモスはこう言っています。『ヤロブアムは剣で殺される。イスラエルは必ず捕らえられて、その土地から連れ去られる。』」。
それからアマツヤはアモスに、ベテルを出て二度と戻ってくるなと命じた。しかし、アモスは動かなかった。
「わたしは預言者ではない。預言者の弟子でもない。わたしは家畜を飼い、いちじく桑を栽培する者だ。主は家畜の群れを追っているところから、わたしを取り、『行って、わが民イスラエルに預言せよ』と言われた」。
こうして、アモスはベテルでの預言活動を続けたのである。
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