小説
イオの末裔
〔Kindle版〕
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《内容》
教団拡大のために凶悪な犯罪もいとわない《鬼神真教》の教祖・サヤ婆(鬼塚サヤ)の孫として生まれた鬼塚宏樹(主人公=私)は鬼塚一族の残酷な行為を嫌って一族の家から逃亡し、裏切り者として追われる身になる。その恐怖から彼は各地を転々として暮らすしかない。やがて彼は大都市のK市である女に出会い、一時的に幸福な暮らしを手に入れる。だが、そんなある日、大都市の町中でサヤ婆を狂信する磯崎夫妻の姿を見つける。そのときから、彼の恐怖の一日が始まる。恐るべき鬼塚一族の人々が次々と彼の行く手に出現する。…、そして、彼の逃亡がまた始まる。はたして、彼は逃げ切れるのか。鬼塚一族の魔の手を逃れ、自由な暮らしを手に入れられるのか。 |
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列王記・歴代誌 |
王による異教崇拝(3) |
ナボト |
Naboth|「果実」|ヘブライ語 |
■王妃に奪われたぶどう畑
紀元前9世紀ころ、首都サマリアにあったイスラエル王アハブの宮殿の隣に、ぶどう畑を所有していた男。神を敬う敬虔な男だったが、王妃イゼベルの策略で無惨にも殺されることになった。
あるときのこと、アハブ王が自分の菜園として使うためにぶどう畑を売ってくれるようにナボトに持ちかけたことがあった。
これをナボトは「先祖から代々伝えられてきた土地を譲ることはできない」といって拒絶した。
これはイスラエルの農民の宗教的な権利でもあったので、王は無理強いすることもできず、なおさら腹が立った。
これを聞いたイゼベルはすぐに悪らつな計略を考え、アハブの名を使って手紙を書き、町の長老たちにあること命じた。
「断食を布告し、ナボトを民の最前列に座らせよ。ならず者を二人彼に向かって座らせ、ナボトが神と王とを呪った、と証言させよ。こうしてナボトを引き出し、石で打ち殺せ」。
この命令はすぐに実行され、ナボトは人々に石で打ち殺されて死んだ。
ナボトの死を知ったイゼベルは、ナボトのぶどう畑を手に入れるようにと王に勧め、アハブ王はナボトのぶどう畑を手に入れたのだった。
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